ブレイズアトレイル(最内)は3連勝で初の重賞獲りに挑む
今週の栗東トレセンは15日が全休日だったので、今朝16日は通常の水曜日とは違って、大半の馬は普通キャンターなどの調整。ただ、19日土曜日のレースに使う馬は、17日に追い切ってしまうと、その後の調整が難しくなるため、全休明けでも追い切られる。特に、18日に東京競馬場へ輸送しなければいけない、富士S(10月19日・東京芝1600m)の出走予定馬は追い切りを行っている。
ブレイズアトレイル(牡4歳/栗東・藤岡健一厩舎)はDコース、ポリトラック馬場でノーブリー、ベストサーパスを追走する併せ馬。4コーナー手前、残り3F地点からペースが速くなって、最後の直線は最内に進路を選び、最後まで余裕の手応え。併入する形で、5F66.0〜4F50.4〜3F35.5〜1F11.6秒。全体時計は速くないが、コーナーからゴールまでのスピード感は十分。
ダノンシャーク(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)は、2回目のハローが明けた坂路馬場での追い切り。ラヴァーズアゲインを2馬身ほど追走する内容で、残り2F地点から並びかけていく形。ゴールでは馬体を並べてゴール。相手の手応えには余力があり、こちらはそれなりに追って、4F53.5〜3F39.0〜2F24.8〜1F12.5秒。時計的にも、見た目的にもやや物足りなさの残る最終追い切りだった。
ダノンシャークのすぐ後ろで追い切られたのが、レッドアリオン(牡3歳/栗東・橋口弘次郎厩舎)。川須栄彦騎手が跨り、キラウエアを追走する内容。残り300mほどの地点では、キラウエアの手応えが良く、この時点では同入が精一杯に思えたが、追い出してからの瞬発力はさすが。少しフラつく場面もあったが、きっちりと1馬身ほど先着し、4F51.1〜3F38.0〜2F24.9〜1F12.8秒。自己ベストには僅かに及ばない時計だが、前走を度外視したくなる、迫力ある動きを見せてくれた。(取材・写真:井内利彰)