豪快に差し切りタイトルをつかんだマーブルカテドラル=東京競馬場
力強く駆け抜けた長い直線の先に2歳女王の座が見えた。「第2回アルテミスS・重賞」(芝1600m)は2日、東京11Rに18頭で争われ、緩い流れを中団でじっくり構えた2番人気の
マーブルカテドラル(美浦・上原)が、馬場の中央を力強く伸びて差し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にし、阪神JF(12月8日・阪神、芝1600m)へ弾みをつけた。勝ちタイムは1分35秒2。半馬身差の2着は内ラチ沿いからいったんは抜け出した6番人気の
パシフィックギャル、さらに半馬身差の3着は5番人気の
ニシノミチシルベ。先行した1番人気の
クリスマスは、直線半ばで失速し7着に敗れた。
アク
シデントをモノともしなかった。「3角に入るところで鞍がズレて抑えにくかったけど、何とか我慢してくれました」と田辺。坂を上がって進路があくと、メンバー最速タイの上がり3F33秒9の脚で差し切った。新潟2歳S(5着)では道中の力みが原因で失速したが、その後は
リラックスさせることに主眼を置いて調教を重ねたことが、芙蓉Sに続く連勝劇として結実。「着差以上に楽でしたね」と胸を張った。
父ダイワメジャーも管理した上原師にとっては、その産駒で待望の初タイトル。「父は
パワーと
スピード。こっちは牝馬で小柄だから柔軟性と
スピードかな。丈夫なところと根性は似ている」と目を細めた。次戦は阪神JFへ。「あとはいかに気持ちをコントロールできるかだろうね」。さらに心身両面を鍛え直してGI獲りへ挑む。
提供:デイリースポーツ