メイショウマンボが初対戦となった古馬も退け、牝馬の頂点に立った
10日、京都競馬場でエリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・芝2200m)が行われ、道中は中団で進めた武幸四郎騎手騎乗の2番人気メイショウマンボ(牝3、栗東・飯田明弘厩舎)が、4コーナーで外目を抜群の手応えで回り、直線に入って力強く抜け出し、好位から脚を伸ばした6番人気ラキシス(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分16秒6(重)。
さらにクビ差の3着に後方から追い上げてきた5番人気アロマティコ(牝4、栗東・佐々木晶三厩舎)が入った。なお、3番人気デニムアンドルビー(牝3、栗東・角居勝彦厩舎)は最後方からレースを進め、直線も脚を伸ばしたが、前を捕らえるには至らず5着。また、1番人気ヴィルシーナ(牝4、栗東・友道康夫厩舎)は道中メイショウマンボをマークする形で進めるも、直線での伸びを欠き10着に終わった。
勝ったメイショウマンボは、父スズカマンボ、母メイショウモモカ、その父グラスワンダーという血統。春のオークスを制し、前走の秋華賞でも不利な外枠をものともせずに差し切って同世代の頂点に立った。古馬との初対戦、また今まで勝ち星のない重馬場でのレースとなったここでもその力を存分に発揮して、3つ目のGIタイトルを手にした。
【勝ち馬プロフィール】
◆メイショウマンボ(牝3)
騎手:武幸四郎
厩舎:栗東・飯田明弘
父:スズカマンボ
母:メイショウモモカ
母父:グラスワンダー
馬主:松本好雄
生産者:高昭牧場
通算成績:10戦6勝(重賞4勝)
主な勝ち鞍:2013年オークス(GI)
【勝利ジョッキー・武幸四郎騎手のコメント】
今日は人気もしていましたし、何とか3つ目のタイトルを獲りたいと思っていました。正直この雨で内枠というのは気にはなっていましたが、レース自体はスタートから本当にうまくいきました。手応えも良かったですし、いつもより少し行きたがるところはありましたが、その他は直線に向くまでがスムーズにいったので、何とかなるんじゃないかと思いました。直線は手応え通りしっかりと伸びてくれました。
何とか3つ目が獲れましたので、今後は牡馬も含め、強い馬と戦っていくことになると思いますので、そういう馬達に混じっても良い競馬をしていきたいです。