阪神のパンパン馬場で新馬戦を勝ち、函館の超不良馬場で札幌2歳Sをまくり切ったレッドリヴェール。コース、天候など条件を問わない走りを、栗東坂路の最終追い切りでもアピールした。
490キロの僚馬マミーテイラー(2歳未勝利)が、体重の軽い森を背に2馬身先行。420キロ台のリヴェールは北村助手を背に追撃するという不利な状況だったが、2戦2勝の2歳女王候補は難なく突破してみせた。気合のムチに瞬時に反応し、ゴールでは逆に2馬身半の先着。4F53秒8-39秒0-13秒3と時計的にも悪くない。
か細い2歳牝馬に3週連続での併走追い。しかも最終追いが一段とハードな内容になったが、北村助手は「3か月ぶりになりますから一杯に追っておきたかったんです」と涼しい顔で話す。「荒れた馬場に滑っていました。それでも伸びるのだから、本当にいい根性をしています。うまく仕上がりましたね」とゴーサインを出した。
担当するのは、ゴールドシップも手掛けるベテランの今浪厩務員だ。追い切り後の入念な運動を終えると「息の入りが早かったわ。カイバも何とか食べてくれているし、ええとこあるよ」とニヤッと笑った。小さな体のステイゴールド産駒が、大仕事に打って出る。
提供:デイリースポーツ