ゴール前での大接戦をレッドリヴェール(右)が僅かに制し、無敗の2歳女王誕生となった
8日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳・牝・GI・芝1600m)が行われ、直線で一旦は8番人気フォーエバーモア(牝2、美浦・鹿戸雄一厩舎)が好位から抜け出すも、中団から外に出して脚を伸ばしてきた5番人気レッドリヴェール(牝2、栗東・須貝尚介厩舎)と、後方から馬群の間を抜けて追い込んできた1番人気ハープスター(牝2、栗東・松田博資厩舎)がゴール寸前で強襲。3頭並んでの入線となったが、写真判定の末、わずかに出ていたレッドリヴェールが優勝を果たした。勝ちタイムは1分33秒9(良)。
2着はハナ差でハープスター、3着はさらにクビ差でフォーエバーモアという結果となった。なお、2番人気ホウライアキコ(牝2、栗東・南井克巳厩舎)は先に直線で先頭に立つもフォーエバーモアに交わされたあとは巻き返せず7着、3番人気レーヴデトワール(牝2、栗東・松田博資厩舎)は末脚不発で9着に終わった。
勝ったレッドリヴェールは、父ステイゴールド、母ディソサード、その父Dixieland Bandという血統。6月のデビューから無傷の3連勝で2歳女王の座に輝いた。また、鞍上の戸崎圭太騎手は、これがJRAに移籍後初めてのGI制覇となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆レッドリヴェール(牝2)
騎手:戸崎圭太
厩舎:栗東・須貝尚介
父:ステイゴールド
母:ディソサード
母父:Dixieland Band
馬主:東京ホースレーシング
生産者:社台ファーム
通算成績:3戦3勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2013年札幌2歳S(GIII)
【勝利ジョッキー・戸崎圭太騎手のコメント】
(JRAに)移籍して初めてGIを勝てて本当に嬉しく思います。攻め馬に乗せていただいた時からセンス・力強さ・根性がある馬だと思っていましたので、自信を持って乗りました。ゲートもおとなしくていいスタートを切ってくれましたので、あとは馬のリズムを崩さないように行きました。(最後は)どちらが勝ったかわかりませんでしたが、馬の力・根性であの大きなハナ差を出てくれたと思います。
まだ体が小さい感じもありますが、勝負強さが持ち味で乗りやすさもありますので、これから楽しみな馬だと思います。