3連覇を狙う
サンカルロは、美浦坂路で追われた。
レッドオラシオン(2歳500万下)を追走する形でスタート。ラスト1Fで一杯に追うパートナーを横目に楽な手応えで並びかけて、最後は併入した。4F51秒3-37秒0-12秒3をマークした。
坂路を3本駆け上がり、3本目の残り3F過ぎから追うのがこの馬の調教パターン。しかし、今回は前半から速い時計を記録した。大久保洋師は「2本目の時計が遅かったので、3本目はスタートから行かせた。トータル的に考えるとまずまずでしょう」とやや誤算はあったものの、総合的な評価で合格点を与える。「昨年と違いマイルCSを使わなかった分、しっかりとケイコができている」と出来の良さを強調した。
これまで平地で同一重賞3連覇を達成したのはマツリダゴッホ(07〜09年、オールカマー)など5頭。「年齢的に大きなことは言えないが、やれてもいい」と師は力を込める。得意の舞台で7歳のベテランが躍動する。
得意の舞台で逆襲に転じる。
マジンプロスパーは栗東坂路を軽快に疾走。乱れのないピッチ走法で傾斜をとらえた。馬場が重く4F54秒7-39秒5-13秒1とやや時計を要したが、体はしっかり動いていた。「馬場が重かったですね。いい状態を維持していますし、阪神の1400mも(4戦3連対)と合うので」と中尾師は期待を寄せた。
提供:デイリースポーツ