オーシャンブルーが久々の勝利、池江師「まだ復活とは言えない」/中山金杯

2014年01月06日 12:00

内から鮮やかに抜け出したオーシャンブルー=中山競馬場

 初ブリンカーで初笑い。「第63回中山金杯・GIII」(芝2000m)は5日、中山11Rに16頭で争われ、中団を追走した5番人気オーシャンブルー(栗東・池江)が鮮やかなイン強襲で重賞2勝目を挙げた。12番人気のドリームヒーロー(14着)が大逃げを打ち、レースは縦長の隊列で推移。終始ラチ沿いを立ち回ると、鞍上のベリーは直線でも迷わず内を選択。57.5キロのトップハンデをモノともせず一気にギアを上げて抜け出した。勝ちタイムは2分0秒1。3/4馬身差の2着は外から伸びた8番人気のカルドブレッサ。さらに首差の3着には1番人気のディサイファが入った。

 初コンビで見事なエスコート役を務めたベリーは「最後は内を狙ったわけではないが、多くの馬が外を回ったので選択肢がなかった」と振り返る。自身も昨年2着の雪辱を果たし、日本での重賞は昨年の京成杯(フェイムゲーム)以来3勝目。「今回初めてブリンカーを着けたが、すごくコントロールしやすくなっていた。内があいた時もうまく反応してくれた」と喜んだ。

 一昨年の有馬記念でゴールドシップの2着に奮闘。さらなる飛躍が期待された昨年だったが、未勝利のまま終わった。奮起を促して臨んだ一戦。「ブリンカー効果があったし、騎手もうまく乗ってくれた」と池江師はホッと息をついた。見事、期待に応えてくれた愛馬だが、「まだ復活とは言えない。いまは良くなり切っている途中だし、これからさらに良くなる馬だからね」と気を引き締める。

 それでも厩舎の大看板オルフェーヴルが引退した穴を埋めるべく、同期で同じステイゴールド産駒が希望の光を差し込ませたのは事実だ。「中山が合うようなので、もう一度、どこかで使いたい」とトレーナーは前を見据える。ようやく息を吹き返した実力馬が、午(うま)年の新春に、新たな航海へ動き出した。

提供:デイリースポーツ

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