異父兄にリディル、クラレント、レッドアリオンを持つ良血馬サトノルパン。初勝利まで3戦を要したが、一戦ごとに着実に良化。前走は後方待機から直線で大外へ持ち出すと、メンバー最速の上がりで差し切った。1週前追い切りは2日に栗東坂路で4F58秒0-40秒7-12秒7。ややレース間隔はあいたが、「変わらず順調」と村山師。素軽い動きで好調をアピールした。一方で「現時点では前輪駆動で走っている感じ。後輪もしっかり使えるようにならないとね。まだ競馬を教えている段階で、乗り手のゴーサインに対して、うまく反応できるようになってくれれば」と課題も口にした。ここまで3戦は全て上がり34秒台。非凡な瞬発力は重賞でも引けは取らないはずだ。
大外一気の末脚で未勝利戦を勝ち上がったブラックカイト。4戦目での初勝利に小椋助手は「まだ体つきは薄いけど、精神的にはいくらか大人になってきていると思う」と目を細める。1週前追い切りは栗東CWで6F82秒1-12秒6(一杯)。力強い動きでサンセットライヴ(3歳新馬)に1秒1の大差先着。(6)(5)(3)(1)着の成績が物語るように、着実に力をつけている印象だ。「着実に競馬を覚えてきているし、持ち味の持久力を生かせるような流れになれば。この相手でどこまでやれるか楽しみですね」と同助手。未勝利勝ちの舞台で持ち味の末脚を生かせしたいところだ。
提供:デイリースポーツ