5日、阪神競馬場で行われたチューリップ賞(G3・芝1600m)は、武幸四郎騎手の3番人気エイシンテンダー(牝3、栗東・武邦彦厩舎)が、後方追走から外目を追い込んだ7番人気アドマイヤメガミに2.1/2馬身差を付けて快勝した。勝ちタイムは1分35秒3(良)。3着には10番人気ダンツクインビーが入り、3連単は1,237,200円の大波乱となった。なお、上位3頭には桜花賞(G1)への優先出走権が与えられる。
圧倒的1番人気(単勝150円)ディアデラノビアは、スタート直後に挟まれ後方からの競馬。4角手前から進出を開始するも、他馬と接触するなどスムーズさを欠き7着に敗れた。2番人気オリエントチャームは、中団追走から内を突くも、3着馬からさらにハナ差の4着に敗れた。
勝ったエイシンテンダーは、父エイシンサンディ(その父サンデーサイレンス)、母エイシンララミー(その父Time for a Change)という血統。昨年9月のデビュー戦(阪神・芝1200m)を快勝後に休養入り。今年1月の菜の花賞(OP)で復帰すると、4ヶ月の休み明けながら勝利していた。通算成績3戦3勝。エイシンサンディ産駒にはミツアキサイレンス(牡8、笠松・粟津豊彦厩舎、名古屋グランプリ-交流G2)などがいるが、JRA重賞は今回が初制覇。無敗での同レース制覇は、94年に重賞昇格後、初めてとなる。
鞍上の武幸四郎騎手は、00年(ジョーディシラオキ)に続き同レース2勝目で、JRA重賞は17勝目。管理する武邦彦調教師は同レース初制覇で、JRA重賞はダンシングターナーで制した01年阪神スプリングJ(JG2)以来となる。JRA重賞は18勝目。