5日、84年の日本ダービーでシンボリルドルフの3着となったフジノフウウン(牡24、父ラインゴールド、母フリートレディ)が、3日夕方、生まれ故郷の不二牧場で老衰のため死亡していた事がわかった。
美浦の栗田博憲厩舎に預けられた同馬は、83年9月にデビュー。2戦目の新馬を勝ち上がった後伸び悩んでいたが、距離が延びるに従い台頭。2200mの平場、特別を連勝して挑んだ日本ダービーでは早め先頭から直線ゴール前までシンボリルドルフをヒヤリとさせた。その後も長距離路線で期待されたがノドの疾患などにより、85年8月の月岡特別を最後に引退し、種牡馬となっていた。
種牡馬としては、90年の朝日杯3歳S(G1)でリンドシェーバー(牡17、父Alydar)の3着に健闘したブリザードを輩出したものの、思うような産駒に恵まれず、生まれ故郷で余生を送っていた。