ハクサンムーンなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年02月27日 18:00

オーシャンSに向けた1週前追い切りを行ったハクサンムーン(撮影:井内利彰)

 調教開始前の時間帯は冷え込むものの、陽が昇ると、かなり暖かく、10℃近くまで気温が上昇した、今週の栗東。寒い時期は毛艶が悪かった馬も、今週になって、ガラリと変わってきた馬などもいる。

 26日までは、天候に恵まれていたが、27日は調教時間中も含めて雨。ただ、降水量自体は少なく、運動場にも水たまりができるかできないかという程度。よって、ウッドチップに時計が遅くなるような影響は与えていない。

【坂路/4F51.9秒】
 26日。一番時計は4F49.6秒の2頭、ミッキーマンデー(栗東・中村均厩舎)とフォーチュンスター(栗東・鈴木孝志厩舎)。これに、4F49.9秒のケージーヨシツネ(栗東・飯田雄三厩舎)を含めて、4F50秒切りが3頭もいる、時計の出やすい馬場。4F51秒台もかなり頭数が多かったので、今週の馬場はかなり走りやすい状況だと判断できる。

 もちろん、2F25秒以下というのも頭数が多く、未勝利にも関わらず、速い時計が出ている場合もある。2F24.2〜1F11.9秒をマークしたギャラクシーエス(栗東・庄野靖志厩舎)などが、それに該当するが、走りやすい馬場だったとはいえ、勝てるだけのスピード能力があることは間違いない。

 27日。雨が降ると時計が遅くなりやすいが、適度な水分で脚抜きが良くなったのか、むしろ時計が出ている印象。ラスト1F11秒台をマークする馬もいて、前日と時計の出方は変わらない。

 この日は、ハクサンムーン(栗東・西園正都厩舎)が、オーシャンS(3月8日・中山芝1200m)に向けた1週前追い切りを行った。

 馬場が閉まる、ギリギリの時間に登坂するのは、この馬のいつものパターン。前半は手綱をしっかりと抑えて、ラスト2Fからペースを上げる形。ラスト1Fで仕掛けられると、即座に反応して、全体の時計は4F55.6〜3F40.1〜2F25.4〜1F11.8秒。確かに終いの伸びは素晴らしく、数字も評価できるが、これについて「馬場が閉まる直前の荒れた時間帯」という過大評価は必要ないだろう。

 先週の馬場差が「±0.0秒」。今週は時計の出方を見ても、間違いなく速い時計が出ている。よって、馬場差は『-0.7秒』で26日、27日とも観測している。

【CW/5F66.5秒】
 ウッドチップの荒れ具合については、先週もお伝えした通り、乗り味の悪い箇所もあるようだが、時計の出方に関しては、特に変わりなし。向正面からある程度のペースで飛ばしていけば、6F80秒を切る時計も出ており、決して重たい馬場というわけではない。

 冒頭にも記したが、暖かくなってきて、動きに素軽さが出てきた馬も増加。26日の追い切り組では、昨日のトレセンニュースでもお伝えしたエイシンエルヴィン(栗東・中尾秀正厩舎)、アーリントンCに出走予定のエイシンブルズアイ(栗東・野中賢二厩舎)、3歳未勝利のウインドサクセス(栗東・鈴木孝志厩舎)の動きが目立っていた。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。今週も変わりなく、速い時計が出ているので、馬場差に変化はなし。よって、26日、27日とも『-1.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 芝馬場は、馬場状態は芝が枯れて、馬場状態が悪いこともあり、使用している厩舎はほとんどない。一応、馬場差は26日、27日とも『±0.0秒』としている。

 ポリトラック馬場は坂路、Cコースが時計の出る状態だったこともあり、使用頭数は極端に多くはない。時計の出方はいつも変わりないが、時計だけでなく、動きも含めて目立っていたのは、26日のエーシンサファイア(栗東・藤岡健一厩舎)、27日のアサクサティアラ(栗東・大久保龍志厩舎)あたり。なお、馬場差は26日、27日とも『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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