12日、中山競馬場で行われた中山牝馬S(G3・芝1800m)は、田中勝春騎手騎乗の1番人気ウイングレット(牝4、美浦・宗像義忠厩舎)が、道中2番手追走から坂下で抜け出すと、中団待機から4角手前で外目を進出した9番人気メイショウオスカルをクビ差抑え快勝した。勝ちタイムは1分49秒7(良)。さらに1/2馬身差の3着には10番人気チアフルスマイルが入った。
勝ったウイングレットは、父タイキシャトル、母が97年阪神牝馬特別(G2)を制したエアウイングス(その父サンデーサイレンス)という血統。伯父に96年宝塚記念(G1)2着馬サンデーブランチ(父サンデーサイレンス)がいる。デビュー3戦目の03年新潟2歳S(G3)で3着に入るも、骨折が判明し長期休養入り。復帰戦となったスイートピーS(OP)を快勝するも、オークス(G1)は7着に敗退。その後は、秋華賞(G1)で10番人気ながら3着に好走すると、前走の京都牝馬S(G3)では2着に入っていた。重賞初制覇で、通算成績10戦4勝。
鞍上の田中勝春騎手はJRA重賞31勝目、管理する宗像義忠調教師はJRA重賞10勝目で、ともに同レース初制覇。このコンビは、2月27日に同じ中山・芝1800mで行われた中山記念(G2)をバランスオブゲームで制している。