ヴィルシーナなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2014年04月10日 14:00

3頭併せで追い切られたヴィルシーナ(撮影:井内利彰)

 先週末も雨が降った栗東だが、週が明けてからは快晴の日が多く、どちらかといえば、乾燥している印象。8日に坂路の逍遥馬道を歩くと、ウッドチップの香りがするくらいだったので、適度に乾燥して、程よい状態だったと思われる。

 気温は9時を過ぎると、上着が必要ないくらいに暑くなってくるが、調教開始時刻の7時前は、やはり肌寒い。なお、栗東では来週から調教開始時刻が6時となる。

【坂路/4F51.9秒】
 9日。一番時計は、ケージーヨシツネ(栗東・飯田雄三厩舎)の4F50.3秒。坂路では4F時計の上位にランクインする常連だけに、この時計はひとつの目安になる。走りやすくも走りにくくもない馬場。そんな印象を受ける。

 上位で目立ったのは、キングズオブザサン(栗東・荒川義之厩舎)やワンアンドオンリー(栗東・橋口弘次郎厩舎)といった、来週の皐月賞(4月20日・中山芝2000m)出走予定馬の時計。前者は4F50.7秒、後者は4F51.1秒。決して、一介のスピード馬ではないだけに、これだけの時計を出せることは珍しい。よほど調子が良いということなのか。

 調子が良いといえば、アクションスター(栗東・音無秀孝厩舎)。前走中京記念は思わぬ先行策で惨敗したが、ためる競馬ができれば、あんな結果は考えられない。実際、今週の追い切りでも、1F目から徐々に時計の速いラップを踏むことができており、ラスト1Fが最速ラップ。福島民報杯(4月13日・福島芝2000m)の出走が予定されているが、あっさりと決めてくれるのではないだろうか。

 先週の馬場差は「+0.1秒」。文中にも記したように、ごく標準的な走りやすい馬場だと考えられるので、今週9日、10日とも『±0.0秒』で馬場差を観測している。

【CW/5F66.5秒】
 9日、10日とも、非常に時計が出やすい印象を受ける馬場。というのも、両日のトレセンニュースでもお伝えした、皐月賞1週前追い切りを含めた、オープン馬の動きが非常に軽快。状態が良いことは当然ながら、それにしても、ラスト1Fの伸びが目立っている。また、空気が乾燥している状況から、ウッドチップは相当に走りやすい状態にあると思われる。

 先週もここで紹介したヴィルシーナ(栗東・友道康夫厩舎)。今週は藤岡康太騎手(レースは内田博幸騎手)が跨っての3頭併せ。ウッドチップを被っても目を傷つけないように、アイシールドを着用しての追走だったが、3頭併せの真ん中に入ると、しっかりと反応してみせた。初めての距離を使うのは、闘争心をかきたてるため。今回は距離に対応できず、凡走する可能性もあるが、結果では、その内容を確認したい。

 先週の馬場差は「-1.0秒」。相変わらず、走りやすい状態は変わっておらず、9日、10日とも先週と同じ『-1.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週、芝馬場を利用した馬は確認していない。一応、馬場差は9日、10日とも『+0.0秒』としている。

 ポリトラック馬場はいつもと変わらない状態。その中で動きが目立ったのは、アサクサティアラ(栗東・大久保龍志厩舎)。併せた相手デジタルハーツは前走1着と勢いのある馬だが、それを寄せつけない内容で、時計は6F77.4秒。馬なりでこの時計をマークしており、どうしても条件馬とは思えない。馬場差に関しては、先週と同様の『-1.0秒』で、9日、10日とも観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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