佐藤哲三騎手が引退を決意 落馬事故からの復帰叶わず

2014年09月16日 17:58

佐藤哲三騎手が引退を決意(写真はタップダンスシチーとのコンビで2004年宝塚記念を優勝した佐藤哲三騎手)

 16日、落馬事故からの復帰を目指していた佐藤哲三騎手(43歳、栗東・フリー)が、引退を決意したことがわかった。

 佐藤騎手は2012年11月24日の京都10Rで落馬。その際に内回りコースの柵の支柱に激突し、左上腕骨開放骨折、左肩甲骨骨折、腰椎横突起骨折、左尺骨骨折、右大腿骨骨幹部骨折、左足関節脱臼骨折、外傷性気胸、左腕神経損傷など、全身に大ケガを負った。それから復帰を目指してリハビリを続けてきたものの、再びレースに騎乗できるまでの回復は難しいという医師の診断があり、17日の誕生日を前に26年間の騎手生活に幕を下ろす決断をすることとなった。

 同騎手は1989年3月4日に栗東・吉岡八郎厩舎所属としてデビューし、同年4月30日に初勝利を挙げた。同期には田中勝春騎手、角田晃一現調教師らがいる。95年からフリーとなり、その翌年の96年にはマイネルマックスで朝日杯3歳Sを制してGI初制覇を果たした。

 その後もタップダンスシチー、エスポワールシチー、アーネストリーらとのコンビで活躍し、JRAのGIを計6勝。タップダンスシチーやアーネストリーに代表されるように、栗東の佐々木晶三厩舎の所属馬に騎乗することが多く、落馬事故の前までは昨年の日本ダービー馬キズナの手綱も取っていた。通算成績は10570戦938勝(JRA重賞45勝)。

 なお、本日16時から大阪市内にて引退会見が行われる予定で、その模様はnetkeiba.comのニュースで配信します。

■佐藤哲三騎手(43歳、栗東・フリー)
初騎乗:1989年3月4日 中京4Rトーアチョモランマ(9着)
初勝利:1989年4月30日 京都6Rキョウワトワダ
通算成績:10570戦938勝(JRA重賞45勝)

【主な勝ち鞍】
1996年朝日杯3歳S マイネルマックス
2003年ジャパンC タップダンスシチー
2004年宝塚記念 タップダンスシチー
2009年ジャパンCダート エスポワールシチー
2009年かしわ記念 エスポワールシチー
2009年南部杯 エスポワールシチー
2010年フェブラリーS エスポワールシチー
2010年かしわ記念 エスポワールシチー
2011年宝塚記念 アーネストリー
2012年かしわ記念 エスポワールシチー
2012年南部杯 エスポワールシチー

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