スプリントGI春秋連覇を目指すコパノリチャード(写真は2014年高松宮記念優勝時)
今年は新潟での開催となるスプリンターズS。昨年はロードカナロアという絶対的な王者がいたが、今年はそうした存在がおらず、ファンにとっては推理しがいのあるレースとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■10/5(日) スプリンターズS(3歳上・GI・新潟芝1200m)
コパノリチャード(牡4、栗東・宮徹厩舎)は掛かる気性があって、なかなかマイル路線では勝ち切れなかったが、初のスプリント戦となった高松宮記念で後続に0.5秒差をつける圧勝劇を演じ、改めて能力の高さとこの距離への適性を感じさせた。新潟コースは初めてとなるが、不良馬場の高松宮記念を制したように荒れ馬場や左回りは全く問題ない。やはり休み明けの状態がカギとなるだろう。
ハクサンムーン(牡5、栗東・西園正都厩舎)は前走で番手からの競馬ができたことが収穫。元々ゲートが悪い馬なので、これは大きなプラス材料だ。昨年のセントウルSでロードカナロアを破っているようにここでは能力上位の存在だし、GI初制覇の期待がかかる。
ローブティサージュ(牝4、栗東・須貝尚介厩舎)は不振が続いていたが、短距離路線に的を絞って成績が安定してきた。体型的にはもっと長い距離の方が合うタイプだが、気性面で勝ったところがあるので1400m以下が合うのだろう。左回りは今のところ実績がないが、不調期のものなので度外視できる。ここも上位争いに持ち込めそうだ。
その他、休み明けと条件は悪いが今の荒れた新潟の馬場なら持ち前のパワーが生きそうなグランプリボス(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、控えた前走の勝ちっぷりが鮮やかだったガルボ(牡7、美浦・清水英克厩舎)、臨戦過程が微妙も春のGIで連続3着の実力馬ストレイトガール(牝5、栗東・藤原英昭厩舎)、前走は馬場に負けたマヤノリュウジン(牡7、栗東・庄野靖志厩舎)、スプリント戦は短いが能力では引けを取らないハナズゴール(牝5、美浦・加藤和宏厩舎)なども勝負圏内。発走は15時40分。