現地時間12日、仏・シャンティ競馬場で行われた仏オークス(仏G1・芝2100m)は、C.ルメール騎手騎乗のディヴァインプロポーションズ Divine Proportions(牝3、仏・P.バリー厩舎)が、2着アルゼンティナ Argentinaに3馬身差を付けて圧勝。デビューからの連勝を8に伸ばすとともに、仏1000ギニー(仏G1)との仏牝馬2冠を達成した。勝ちタイムは2分06秒30。
日本から横山典弘騎手が騎乗したパイタ Paita(牝3、独・M.ヘーファー厩舎)は、さらに1/2馬身差の3着。サンタラリ賞(仏G1)の勝ち馬で、デビューから3戦3勝で臨んだヴァダウィナ Vadawinaは4着に敗れた。
勝ったディヴァインプロポーションズは、父Kingmambo、母Myth to Reality(その父Sadler's Wells)という血統の米国産馬。半兄が昨年のジャックルマロワ賞(仏G1)を制したウィッパー Whipper(牡4、仏・R.コレット厩舎、父Miesque's Son)で、従姉にJRAで2勝を挙げたルナティックラヴ(父Kris)がいる。昨年は、モルニ賞(仏G1、芝1200m)、マルセルブサック賞(仏G1、芝1200m)などをデビューから5連勝で制し、全欧2歳牝馬チャンピオンに選出。今年は初戦のグロット賞(仏G3、1600m)を勝利すると、前走の仏1000ギニーは5馬身差の圧勝を演じていた。通算成績8戦8勝(うちG1・4勝)。仏牝馬2冠達成は、94年イーストオブザムーン East of the Moon以来11年ぶりとなった。
鞍上のC.ルメール騎手、管理するP.バリー調教師ともに、同レース初制覇。仏2000ギニー、仏ダービー(共に仏G1)はシャマーダル Shamardal(牡3、英・S.ビン・スルール厩舎)が制しており、今年の仏クラシック戦線は、牡馬、牝馬ともに2冠馬の誕生となった。