大種牡馬リファール死亡

2005年06月16日 12:17

 現地時間10日、世界各国で多くの名馬を輩出したリファール Lyphard(牡36)が、米・ケンタッキー州のゲインズウェイファームで死亡していたことが分かった。

 リファールは父Northern Dancer、母Goofed(その父Court Martial)という血統。71年にデビューし、翌72年にはダリュー賞(仏G2)を制し英ダービー(英G1)に挑戦するが15着と敗退。続く愛ダービー(愛G1)も5着に敗れると、短距離に路線を変更し、ジャックルマロワ賞、フォレ賞(ともに仏G1)を優勝。12戦6勝の成績で種牡馬入りした。

 種牡馬入りしてからは、初年度からPharly(ムーランドロンシャン賞-仏G1)を輩出。代表産駒としてはダンシングブレーヴ(凱旋門賞-仏G1)、マニラ Manila(ブリーダーズCターフ-米G1)などがおり、日本でも94年桜花賞(GI)2着のツィンクルブライド、97年中京記念(GIII)2着のセイントリファールなどを輩出。96年に種牡馬を引退し、ゲインズウェイファームで余生を送っていた。

 リファール産駒の種牡馬は、メジロラモーヌ(牝馬3冠)、シリウスシンボリ(日本ダービー-GI)などを輩出したモガミ、キョウエイマーチ(桜花賞-GI)、キングヘイロー(高松宮記念-GI)を輩出したダンシングブレーヴなど日本に多数輸入されており、日本ではダンシングブレーヴ産駒のホワイトマズル、コマンダーインチーフ、キングヘイローなどが種牡馬生活を送っている。欧州では、凱旋門賞(仏G1)馬サガミックス Sagamixを出したリナミックス Linamixなどが活躍している。

 母の父としてもバブルガムフェロー(天皇賞・秋-GI)などを輩出。今年の2冠馬ディープインパクトの母の父アルザオ Alzaoもリファール産駒で、現在もなお、父系、母系問わず世界中のサラブレッド血統にその存在を示している。

 ちなみに、同じ世代の馬にはHalo(サンデーサイレンスの父)、Roberto(ブライアンズタイムの父)、Rivermanなどの名種牡馬がおり、日本ダービー馬はロングエース。騎手では武豊騎手も同年の69年生まれ。

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