宝塚記念、牝馬スイープトウショウが接戦を制す

2005年06月26日 15:45

 26日、阪神競馬場で行われた宝塚記念(3歳上、GI・芝2200m)は、池添謙一騎手騎乗の11番人気スイープトウショウ(牝4、栗東・鶴留明雄厩舎)が、道中中団から直線で脚を伸ばすと、ゴール前外から迫った3番人気ハーツクライをクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは2分11秒5(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には2番人気ゼンノロブロイが入った。

 勝ったスイープトウショウは、父エンドスウィープ、母タバサトウショウ(その父ダンシングブレーヴ)という血統で、祖母には90年エプソムC(GIII)勝ち馬のサマンサトウショウ(父トウショウボーイ)、叔父には00年関屋記念(GIII)3着のトウショウノア(父オールドヴィック)がいる。03年10月に栗東・渡辺栄厩舎からデビューし、新馬、ファンタジーS(GIII)を連勝するが、1番人気に支持された阪神ジュベナイルF(GI)では5着に敗れる。年明けの紅梅S(OP)を快勝し、渡辺栄調教師の定年に伴い栗東・鶴留明雄厩舎へ転厩。その後のチューリップ賞(GIII)を制し迎えた桜花賞(GI)では5着、続くオークス(GI)では4番人気で2着に好走した。秋初戦のローズS(GII)3着の後、秋華賞(GI)を制しGI初制覇を成し遂げている。昨年のエリザベス女王杯(GI-5着)後休養に入り、今年5月の都大路S(OP)で復帰(5着)。前走の安田記念(GI)では2着と好走していた。通算成績13戦5勝(GI・2勝)。

 レースは、スタート後1角でコスモバルクがかかり気味に逃げる展開。3角手前でタップダンスシチーが外目を徐々に進出すると後続も一気に動き出す。4角で逃げたコスモバルクに変わりタップダンスシチーが先頭に出ると、直後からゼンノロブロイ、リンカーンが迫って、その後ろにスイープトウショウ。直線半ばでタップダンスシチーがリンカーンに捕まると外からスイープトウショウが脚を伸ばして先頭へ。ゴール直前で一気にハーツクライが迫るもクビ差凌いで優勝。2番人気に推されたゼンノロブロイは、4角で前が詰まる不利もあり3着まで、1番人気に推されたタップダンスシチーは直線半ばで馬群に沈み7着に終わった。

 牝馬による宝塚記念制覇は、66年のエイトクラウン以来、39年振り2頭目の快挙。鞍上の池添謙一騎手、管理する鶴留明雄調教師共に、GI通算6勝目で同レースは初制覇になる。

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