J.モレイラ騎手騎乗のエイブルフレンドが人気に応えて圧勝(撮影:高橋 正和)
現地時間14日、香港・シャティン競馬場で行われた香港マイル(3歳上・GI・芝1600m・10頭・1着賞金1311万香港$)に、日本のグランプリボス(牡6、栗東・矢作芳人厩舎・岩田康誠騎手)、フィエロ(牡5、栗東・藤原英昭厩舎・福永祐一騎手)、ワールドエース(牡5、栗東・池江泰寿厩舎・Z.パートン騎手)、ハナズゴール(牝5、美浦・加藤和宏厩舎・N.ローウィラー騎手)が出走。
レースは、日本勢が全て中団から進める展開に。直線に入り、内からワールドエース、フィエロ、グランプリボスが並んで前を追う形となったが、後方でレースを進めたJ.モレイラ騎手騎乗のエイブルフレンド(セ5、香港・J.ムーア厩舎)が一気に外から突き抜けた。エイブルフレンドには差をつけられたものの、3頭も止まらず逃げ粘るゴールドファン(セ5、香港・R.ギブソン厩舎)に迫り、結果グランプリボスが僅差の3着、ワールドエースが4着、フィエロが6着に入った(2着はゴールドファン)。直線で外に持ち出したハナズゴールは8着だった。勝ちタイムは1分33秒49。
【グランプリボスを管理する矢作調教師】
パドックの雰囲気を見ても、できていたと思いました。意外性のある馬なので、人気がなかったのはよかったと思います。馬群の中を割ったほうが闘志がわく馬なので、そのとおり乗ってくれて、2着はあったと思ったんですが・・・。
初めてGIをとらせてもらって、海外遠征などありがたい経験をさせてもらった馬で、感謝してもしきれない。これだけの馬格を持った馬なので、いい種馬になってほしい。
【フィエロを管理する藤原英調教師】
勝った馬は強かった。4コーナーでもう少しスムーズに出られればよかったんだけど、まあそれでもがんばってくれた。また挑戦したいですね。
【ハナズゴールを管理する加藤和調教師】
もう少しペースが速くなって、うしろからリラックスして競馬ができればよかったんだけど、それでもよくがんばってくれました。
【日本馬プロフィール】
◆グランプリボス(牡6)
騎手:岩田康誠
厩舎:栗東・矢作芳人
父:サクラバクシンオー
母:ロージーミスト
母父:サンデーサイレンス
馬主:グランプリ
生産者:ノーザンファーム
通算成績:28戦6勝(重賞5勝)
主な勝ち鞍:2011年NHKマイルC(GI)
◆フィエロ(牡5)
騎手:福永祐一
厩舎:栗東・藤原英昭
父:ディープインパクト
母:ルビー
母父:デインヒル
馬主:金子真人ホールディングス
生産者:社台ファーム
通算成績:13戦5勝
◆ワールドエース(牡5)
騎手:Z.パートン
厩舎:栗東・池江泰寿
父:ディープインパクト
母:マンデラ
母父:Acatenango
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:12戦4勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2014年マイラーズC(GII)
◆ハナズゴール(牝5)
騎手:N.ローウィラー
厩舎:美浦・加藤和宏
父:オレハマッテルゼ
母:シャンハイジェル
母父:シャンハイ
馬主:M.タバート
生産者:不二牧場
通算成績:25戦6勝(重賞3勝)
主な勝ち鞍:2014年オールエイジドS(GI)