ワールドランキング1位の
ジャスタウェイが、主戦の福永を背に栗東坂路で躍動した。
前半は僚馬
エーデルグランツ(3歳500万下)を1馬身後ろから追走。追いだされると即座に反応し、時計のかかる馬場状態の中で1F12秒9(4F54秒9-40秒2)と、軽快な動きで0秒3差先着した。
「時計、内容ともにいい追い切りができました」と主戦の声がはずんだ。
ジャパンC時の追い切りでは、思うような感触が伝わってこなかった。それが今回は違う。「先週よりも今週の方が体に身が詰まっているのを感じました。体の張り、動き。本来の動きに戻りましたね」と一変して納得の表情を見せた。
青写真通りの反応に須貝師も胸を張った。「先週に
ゴールドシップと併せて、かなりの負荷をかけてあります。きょうは調整程度」と前置きしながらも、鋭い反応に「迫力のある動きでしたね」と満足そうにうなずいた。
残る課題は自身初めてとなる2500mの距離だ。良化途上の
ジャパンCで2400mを2着と克服したが、100mの延長に対しては「うーん、という感じ」と指揮官が言えば、福永も「プラスになるとは言えない」と歯切れは悪い。それでも「状態の良さでカバーできると思う」と口をそろえた。世界No.1ホースがラストランでのVへ挑む。