24日、函館競馬場で行われた函館記念(GIII・芝2000m)は、北村浩平騎手騎乗の6番人気
エリモハリアー(セン5、栗東・田所秀孝厩舎)が、道中3番手追走から、直線で逃げた2番人気
ブルートルネードを1.3/4馬身交わし快勝した。勝ちタイム2分00秒7(良)。さらにハナ差の3着には外から伸びた4番人気
ウイングランツが入った。1番人気
エアセレソンは後方から追い上げるも5着に敗れた。
勝った
エリモハリアーは父ジェネラス、母エリモハスラー(その父ブレイヴェストローマン)という血統。従姉に97年エリザベス女王杯(GI)馬
エリモシック、従兄に97年京阪杯(GIII)、98年日経新春杯(GII)を制した
エリモダンディーがいる。昨年10月に1000万条件戦に勝利し準オープン入り。その後勝ち星からは遠ざかったが、格上挑戦した前走の巴賞では、7番人気ながら不良馬場をものともせず快勝。2連勝で重賞初制覇を達成した。通算成績33戦7勝。巴賞→函館記念の連勝は、90年
ラッキーゲラン以来15年ぶり。また、ジェネラス産駒は、今回の勝利がJRA重賞初勝利となった。
鞍上の北村浩平騎手は、JRA重賞初勝利。平成15年デビュー組では、長谷川浩大騎手(
セフティーエンペラ、04年福島記念-GIII)、松岡正海騎手(
ウイングランツ、05年ダイヤモンドS-GIII)に続き3人目の重賞制覇を達成した。管理する田所秀孝調教師は、
メイプルロードで制した02年小倉2歳S(GIII)以来の重賞制覇で、通算3勝目。北村騎手、田所調教師ともに同レース初勝利となった。