馬場開場から約20分後、栗東坂路に姿を現した
ムーンエクスプレス。踏み荒らされた馬場を苦にせず駆け上がり、最後も鋭く脚を伸ばして
タガノハピネス(5歳1000万下)に1馬身先着した。
刻んだタイムは4F54秒5-39秒6-12秒4。松山は「時計は先週(4F53秒7)よりも遅かったが、反応は今週の方が良かった」と納得の表情を浮かべる。見届けた鈴木孝師も「時間帯を考えれば時計はこれくらいだろう。いいと思う」と合格点を与えた。
昨年の阪神JFでは小差4着と健闘した。「大外枠だったが、正攻法の競馬で見せ場十分の内容。内めの枠ならもっと際どかったはず」と指揮官は振り返る。中間は短期放牧を挟んでリフレッシュも完了。「レコード勝ちのある7Fはいいし、前走くらい走れれば」と意欲をのぞかせた。阪神JF上位組の
ココロノアイ、
レッツゴードンキは先週のチューリップ賞で1、3着。GIでもまれた経験をここで生かしたい。
ラッフォルツァートは栗東坂路を力強く駆け上がって、4F52秒2-38秒4-12秒4をマークした。「しまいも12秒4としっかりしていたし、動き自体もいい」と西園師は満足そうな笑顔をのぞかせた。7F戦では2勝をマーク。「調子はキープできているし、どんな競馬でもできる。権利を取って本番に向かいたいね」と期待を膨らませた。