栗東坂路で追われたポルトドートウィユ(手前)はケイコ駆けする相手に先着
ダービー切符を争う最終段階で、武豊に出走権の確定した騎乗予定馬がまだいない。だからここで決めにいく。“JRAの顔”は
ポルトドートウィユに祭典のゲートへの期待を込めて栗東坂路で気合を注入した。
併せた
ハギノナトゥーラは3歳未勝利だが高野厩舎有数のケイコ駆け。その相手に、残り2Fを切ったあたりから仕掛けただけで、しっかり首差先着した。「動きは良かったよ。雰囲気は良さそうだね」。鞍上は手応え十分という笑顔だ。時計は4F54秒3-39秒1-12秒6。見た目にもスッキリ仕上がり、フットワークも軽い。
武豊だけでなく、この馬もダービー出走をかなえなければならない血統馬だ。「まだ素質、期待ほどは走れていない。血統的な期待も大きいし、出なければいけない馬だからね」。名手が責任感を口にした。