5月17日(日)に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(GI・芝1600m)に出走する美浦所属各馬の1週前情報。
カフェブリリアント(牝5・美浦・堀宣行)について、橋本篤典調教助手。
「前走の阪神牝馬S(GII・1着)は強い内容でした。しっかり出していって好位から進んで終い差すという、これまでになかった意外なレース振りでした。脚質的に自在性が出てきたと思います。3連勝でGIに向かえるのも良いですね。前走後は在厩して調整をしてきました。背腰に疲れがたまりやすい馬なのでそれをケアしながらの調整でしたが、歩様も良くなってきましたし、馬もしっかりしてきました。
今日(5/7)は、未出走馬を相手に併せ馬をしましたが、相手が思ったより走りましたし、一杯一杯の時計でしたから、遅れたのも仕方ないと思います。この馬自身も動いていますので、1週前としては良い稽古ができました。
以前は折り合いをつけて脚をためて終いにかける競馬をしていましたので、直線の長い東京が良かったですが、前走を見る限り、今はどのコースでも大丈夫そうです。GIなので楽ではないですが、自在性も出てきましたし、競馬への不安が解消されてきて頼もしいですね。ここでも良い結果を期待したいです」
スイートサルサ(牝5・美浦・菊川正達)について、菊川調教師。
「前走の福島牝馬S(GIII・1着)は、ジョッキーが勝ちに行く競馬をしてくれました。今日(5/7)の動きも良かったですね。勝って、更に良くなっています。東京のマイルが1番良さそうですし、心配な点もありません。来週もさほど強いところはやらない予定です。良い状態で臨めると思います」
バウンスシャッセ(牝4・美浦・藤沢和雄)について、津曲大祐調教助手。
「前走の中山牝馬S(GIII・1着)は、ジョッキーの判断でリズム重視の競馬になりました。4コーナーで外に回るなどロスもありましたが、それでも直線では手応え十分でしたし、着差以上の完勝でした。オークスの後はなかなか歯車が噛み合わずに成績は今ひとつでしたが、持っている能力は高いですし、あのくらいはやれる力はある馬です。中間も順調ですし、東京コースも大丈夫です」
ケイアイエレガント(牝6・美浦・尾形充弘)について、尾形調教師。
「一頓挫ありましたが、その後はしっかりと稽古をしてきました。ひと呼吸入ってからトモも大きくなりましたし、馬が良くなっています。中間も馬の気分を壊さないように、現状でやれることはしっかりとやっています。今週(5/6)も、良い追い切りができました。昨年は福島牝馬Sを勝ってこのレース(6着)に臨みましたが、見せ場はありました。良いパフォーマンスができるように、目一杯作り込んでいきます」
ハナズゴール(牝6・美浦・加藤和宏)について、丸田恭介騎手。
「今週(5/6)は直線に向くまで馬のリズムを大切にして、直線ではビシッと追いました。レースはやってみないとわからないですが、持ち味の末脚を生かす競馬をしたいですね。あれだけ良い脚を使えますので、良馬場に越したことはありません。気難しい馬でもないですし、あとはこの馬の末脚を信じて乗ります」
アルマディヴァン(牝5・美浦・高橋文雅)について、高橋調教師。
「前走の福島牝馬S(6着)は不利がありましたし、条件も合わなかった中で頑張ってくれました。力をつけていると思います。今日(5/7)は坂路で単走でしたが、8分程度の追い切りでした。週末坂路で少しやって、来週は今週と同じくらいの追い切りをするといういつものパターンで調整します。前走後も順調ですし、状態も良いです。牝馬の最高峰のレースですし、メンバーは強くなりますけど、ロスのない競馬でどこまでやれるかですね。競馬が上手になってきていますし、根性もあります。現状ではベストの東京1600mですから、楽しみはありますね」(取材・写真:佐々木祥恵)