馬場開場から30分。ハロー(馬場整地)前の荒れた栗東坂路も、
レッドアリオンには重い中京の馬場への程良いリハーサルだった。
ミッキーラブソング(4歳1600万下)との併せ馬。残り2Fからビッシリと追われる僚馬を尻めに、馬なりのままで半馬身前に出ると、左の肩ムチで一気に突き放す。反応の違いだけで、最後は楽々と0秒3差先着してみせた。
動きを見届けた橋口弘師は「時計(4F52秒1-38秒3-12秒4)が示すように、最後までしっかりとしていた。放牧先でもしっかり乗り込んでいるから、休んでいるのとは違う。むしろリフレッシュしていい状態。安田記念(8着)の出来を維持しているよ」と満足そうにうなずいた。
コンビを組む川須も「メンバーを見たら、負けられない気持ち」と、前々走のマイラーズCに続くタイトル奪取へ気合を入れる。開催最終週を迎える中京コースには「仮に内枠を引いても直線は横に広がるからプラスに取れる。力を出し切れたら勝ち負けしていい。馬に気持ちを乗せるようなレースをしたい」と、Vへのイメージもしっかり描いている。
オリービンは栗東坂路のハロー(馬場整地)明けに
サトノユニコーン(5歳500万下)と併せ馬。4F51秒7-37秒9-12秒6の好時計もさることながら、鋭く0秒1差先着した末脚が目立った。橋口弘師は「万全の状態。自信を持って送り出せる。あとは乗り役がどう乗るかやろう。(僚馬)
レッドアリオンとも互角だよ」と強気だった。