形の上ではわずかに首差遅れたが、手応えでは明らかに相手を上回っていた。
ここを秋へ向けての始動戦と位置付けた
ラキシスは、ハロー(馬場整地)明けの函館Wで僚馬
エックスマーク(6歳オープン)と併せ馬。向正面から鞍上は手綱を引っ張り切りで、オーバーワークを避ける。もちろん直線も持ったままだ。5F69秒3-39秒7-12秒6のタイムに、「相手は仕掛ける調整だったので首一つくらい前に出られましたが、気持ちも動きも良かったですよ」と辻野助手は笑みを浮かべる。
「中身もできています。先週も水曜、日曜としっかり追えましたし、体に負荷をかけて乗り込んでこられましたから」と準備万端の構え。春は牡馬の一線級とも互角以上に戦えることを示した。「ここで結果が出れば、秋の選択肢も広がると思います」と力が入る。この秋は古馬王道路線に乗って、名牝への階段を上るのか。ならばこの札幌記念が、その起点になる。