ウメノファイバーの娘と孫が今週デビュー/美浦トレセンニュース

2015年09月03日 17:45

相沢調教師が「ウメノファイバーの子供の中では一番良いように思います」と語るタマワイドベガ(撮影:佐々木祥恵)

 1999年のオークス馬ウメノファイバーの子供と孫が、今週の新馬戦にデビューする。ウメノファイバーの9番仔となるタマワイドベガ(牝2・美浦・相沢郁)が、9月6日(日)の新潟5Rの芝1800mで、ウメノファイバーの4番仔のジョイチャイルドを母に持つシュートラヴ(牝2・美浦・相沢郁)が、9月5日(土)の新潟5Rの芝1400mに出走予定だ。

 父エンパイアメーカー、母ウメノファイバー(母父サクラユタカオー)の間に生まれたタマワイドベガは、9月6日(日)の新潟5R 芝1800mが初陣となる。

「父の影響で気難しいところがあって、ゲート試験に合格するまで約1か月かかりました。トレセンに来るまでは吉澤Sで乗り込んできましたし、ゲート試験に受かった後は順調に来ています。ウメノファイバーのこれまでの子供の中では、1番良いように思います。走ってみなければわかりませんけど、芝向きの良いキャンターをしますよ。将来は大きいところを狙いたいですよね」と相沢調教師は期待していた。

 同馬担当の仲野嘉一調教助手は「頑固なところがありますね。男の子みたいですよ。物事に動じないですし、耳などどこを触られても平気です。この血統の馬は、チャカチャカしているというイメージがあるのですが、この馬は違うんですよね。自分は自分という感じで、マイワールドを持っています」と、タマワイドベガの性格を評した。写真撮影のために外に出してもらったのだが、カメラを向けてもドッシリ落ち着き払っている様子が印象的だった。

 ウメノファイバーの孫にあたるシュートラヴ(父ゼンノロブロイ 母ジョイチャイルド 母父シンボリクリスエス)は9月5日(土)の新潟5R 芝1400mに出走する。「素直な気性でスピードもありますし、スプリンタータイプだと思います。こちらの方がむしろ新馬向きですね」と相沢調教師は初戦から手応えを感じているようだ。

 開業した1998年に京王杯3歳Sで重賞初勝利をもたらしてくれたウメノファイバー。翌年にはオークスにも優勝し、開業2年目の相沢調教師にGIというビッグタイトルをプレゼントしてくれた。それだけに相沢師のウメノファイバーの血を引く馬たちへの思いは強い。

「だいたい月に1度はウメノファイバーに会いに行っています。でも僕のことは覚えていないと思いますよ(笑)。もう19歳ですから繁殖としての引退も近くなってきましたし、何とかこの血統で大きいところを狙いたいですね」。師はこう締めくくった。(取材・写真:佐々木祥恵)

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