白毛のアイドルが重賞連勝 ソダシが制したアルテミスS

2025年10月21日 08:30

20年のアルテミスSはソダシが制した(20年10月撮影、ユーザー提供:ふじのけ サンさん)

 今年のアルテミスステークス(2歳牝・GIII・芝1600m)では白毛のマルガ(牝2、栗東・須貝尚介厩舎)が主役と目される。そこでちょうど5年前、同じく白毛で半姉のソダシが重賞2連勝を果たした一戦を振り返りたい。

 ソダシは父クロフネ、母ブチコ、母の父キングカメハメハの血統。祖母のシラユキヒメを祖とする白毛一族の出身で、JRAで4勝を挙げたブチコの初仔だった。20年7月に函館でデビュー。ここを2馬身半差で快勝すると、続く札幌2歳Sはレコード勝ち。クラシックの主役候補に浮上すると、秋初戦のアルテミスSに駒を進めたのだった。

 単勝3.5倍の1番人気に支持された一戦。ただ、絶対的な存在と評価されていたわけではなかった。というのも、過去2戦が洋芝だったから。パワー型の馬が目立つクロフネ産駒とあって、東京の高速決着を不安視する声も多く、単勝4.0倍で2番人気のククナとの差は僅かだったのだ。

 レースは前半600mが36秒1、1000mが60秒9のスローペースで流れた。ソダシは好スタートから番手を追走。理想的な形でレースを進めた。そのまま手応え良く直線に向くと、残り400mで先頭へ。そして、そこからは全く危なげなし。外から追い上げたククナに1馬身3/4差をつける完勝で、重賞2連勝を果たしたのだった。

 ソダシは続く阪神JFも制し、白毛初のGI馬となる。さらに翌年の桜花賞、翌々年のヴィクトリアマイルも制し、白毛の枠を超えたスターホースに上り詰めた。さぁ、今年のマルガは姉に続くことができるか。そんな視点でも注目したい一戦となる。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。