非常にゆったりとした歩きで風格を感じさせるベルカント(撮影:井内利彰)
10月4日(日)中山競馬場で行われるスプリンターズS。netkeiba.comの予想単勝オッズも混戦を極めているが、栗東所属馬は2日の調教がトレセンでの最後の調整。昨晩に降った雨も止んで、各馬予定されていた調整をそれぞれに行っている。
ベルカント(栗東・角田晃一厩舎)は角馬場でレーヌドコロール、ブレイクビーツの2頭の後ろに付けて、程よく気合が乗ったキャンター。角馬場での運動を終えて、坂路馬場へ移動する際も非常にゆったりとした歩きで風格を感じさせる。金曜日に坂路馬場に入らないのはいつも通りの調整で、角馬場での調教後は逍遥馬道から厩舎へと帰っている。
ミッキーアイル(栗東・音無秀孝厩舎)はDコースポリトラック馬場でランウェイワルツの後ろに付けてキャンター。金曜日のいつもの光景だが、先週、先々週に比べると前を抜きたがる仕草を見せていた。このあたりは馬自身がレースが近いことを察しているのかも知れない。
昨年のスプリンターズS3着馬レッドオーヴァル(栗東・安田隆行厩舎)は角馬場から坂路でのキャンター。3歳時には考えられなかったメニューだが、今は精神的に落ち着きも出て、これだけの調教ができるのだろう。担当する石井義猛調教助手も「体調面に関しては申し分ないです」とのこと。
(取材・写真:井内利彰)