中山9R・カンナS(芝1200m)はアドマイヤムーン産駒の4番人気
ボーダレス(美浦・伊藤圭)が切れ味を発揮してV。横山典の見事な手綱さばきで、オープン馬が不在の混戦を断った。道中は中団で末脚を温存。勝負どころでインをさばいて追い上げると、マイペースで逃げた2番人気の
コスモアルコン(2着)の外から強襲。牝馬らしい鋭い決め手で1馬身1/4差をつけた。勝ちタイム1分8秒7。さらに3/4馬身差の3着は外から差し込んだ3番人気の
フレンチイデアル。1番人気の
ヒルダは出遅れが響いて4着に終わった。
 3戦連続の騎乗となった横山典は「前走はためる競馬を試みて思ったほどはじけなかったが、きょうは返し馬から雰囲気が良かった。切れる脚を使ってくれたし、いい方向へ変わってくれた」と成長ぶりに目を細めていた。