現地時間23日、仏・ロンシャン競馬場で行われた
ロイヤルオーク賞(3歳上、仏G1・芝3100m)は、M.フェントン騎手騎乗の6番人気アルカザー
Alcazar(セン10、英・H.モリソン厩舎)が、前走カドラン賞(仏G1)でアルカザーを下して初G1制覇を達成し、1番人気に支持されたリーフスケープ
Reefscapeの追撃をクビ差凌ぎ切り優勝した。勝ちタイムは3分27秒30(重)。さらに3馬身差の3着には、3番人気シャムダラ
Shamdalaが入った。
勝ったアルカザーは、父Alzao、母Sahara Breeze(その父Ela-Mana-Mou)という血統の愛国産馬。半妹に99年マルセルブサック賞(仏G1)など重賞3勝を挙げた
レディオブチャド Lady of Chad(父ラストタイクーン)、近親に98年
エプソムC(GIII)を制した
ツクバシンフォニーがいる。98年5月にデビューし、2戦目で初勝利。03年サガロS(英G3)で重賞初制覇を達成すると、1戦挟んで臨んだ
ロイヤルオーク賞でウェスターナー
Westernerの2着に入り、長距離戦に強いところを見せた。その後、準重賞では勝ち星を挙げたものの重賞では活躍できずにいたが、04年の
ロイヤルオーク賞では再びウェスターナーの3着に入った。今年4月のサガロSで重賞2勝目を飾ると、以降の重賞2戦も4、3着に好走。8月にはケルゴルレイ賞(仏G2)に勝ち、重賞3勝目を挙げた。続く前走のカドラン賞(仏G1)も2着とし、自身3度目となる
ロイヤルオーク賞に挑んでいた。今回の勝利で、欧州史上2頭目となる10歳でのG1制覇を達成した。通算成績28戦12勝(重賞4勝)。