スティーグリッツの最終リハは、栗東坂路で単走。序盤はゆったりと入り、馬場の中央を真一文字に駆け上がる。最後も軽く促す程度だったが、脚さばきは実に軽快。楽な手応えで4F53秒6-39秒3-13秒0を計時し、友道師は「予定通り。先週も良かったが、きょうもしまい重点で良かった」と納得の表情だ。
前走は
トライアルではなく、中山芝2500mの九十九里特別に出走。指揮官は「ちょっとでも距離があった方がいいと思ったから」とステイヤーとしての資質を高く評価する。2か月ぶりの実戦で、プラス6キロの504キロだった馬体重については「今回は絞れるんじゃないですかね。体もシャープになってきた。コンディションは今までで一番いいと思う」と自信をのぞかせる。
鞍上は08年
オウケンブルースリ、12年
ゴールドシップと菊花賞で2戦2勝の内田博。抜群のレース相性を誇る名手の手綱で、一気にGI制覇を成し遂げる。
セントライト記念6着の
タンタアレグリアは、栗東CWで6F80秒5-37秒2-12秒1。
マッサビエルの2馬身前を行くと、そのまま余力たっぷりに1馬身半先着した。国枝師は「動きは良かった。合格です」と笑顔。「距離はもっとあってもいいぐらい。もともと3冠の中で一番向くと思っていたんだ。来年は天皇賞・春からメルボルンCだよ」と思わぬリップサービスまで飛び出すほどの上機嫌だった。