今週の日曜日は、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI)が行われます。
過去10年のエリザベス女王杯では、前走で上がり3位以内の馬が7勝2着5回3着5回。単勝回収率は129%と高い数値になっています。その中でも特に優秀なのは前走がGII以上だった馬です。前走がGII以上で上がり3位以内のマークしていた馬は、7勝2着5回3着4回。単勝回収率209%、複勝回収率112%と高期待値になっています。
過去10年のエリザベス女王杯は京都芝2200mが7回、阪神芝2200mが3回と異なる競馬場で開催されています。ただ、速い上がりを使えることが重要であることには変わりがないようです。
今年のエリザベス女王杯で前走がGII以上で上がり3位以内をマークしているのは
ヴェルミセル、
ココナッツブラウン、
パラディレーヌ、
ライラック、
レガレイラの5頭。近年のエリザベス女王杯の傾向を重視するならば、この5頭に大きなチャンスがあると言えるかもしれません。
そんなエリザベス女王杯で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆昨年のリベンジを果たす
今週のエリザベス女王杯でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
レガレイラでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転し
レガレイラに高評価が与えられました。
昨年の有馬記念(GI)では
ダノンデサイル、
ベラジオオペラなど牡馬の一線級相手に優勝。64年ぶりの3歳牝馬による有馬記念制覇という偉業を達成。現役屈指の能力を持っていることを証明しています。
しかし、今年初戦となった宝塚記念(GI)は、2番人気で11着とまさかの大敗。大外枠や荒れた馬場なども敗因のひとつですが、有馬記念後に軽度の骨折が判明。休みが長くなってしまったことも結果が出なかった要因として考えられますし、この時の敗戦は参考外と言えそうです。
仕切り直しとなった前走のオールカマー(GII)では、中団やや後ろを追走。向正面では早めに動いた他馬を見ながら徐々に前へと進出。直線は馬場の真ん中から力強い伸び脚で追い上げ、残り200mを過ぎたあたりで先頭へ。そのままリードを守り抜いて優勝し復活を印象付ける走りを見せています。
この中間も順調に調整が進んでいる様子で、最終追い切りではウッドコースの3頭併せで楽々と先着。陣営も「何の不安もなく競馬に挑める」と手応えを口にしていますし、万全の状態に仕上がっているはずです。
昨年のエリザベス女王杯では1番人気で5着に敗れていますが、これは直線で両サイドから挟まれる不利があっての結果。勢いがついたところでブレーキをかけなければいけないほどの不利でしたし、昨年の結果は参考外でしょう。
これまで10戦して上がり1位を8回マークしているように末脚の威力は十分。今回の舞台となる京都外回りが合わないはずがありません。自身の力を出し切れれば、昨年のリベンジを果たしてくれるはずです!