栗東CWで軽快な動きを披露したサトノアラジン(奥)
居るべき場所はしっかりと見つけた。あとは信じた道を突き進むのみ。マイルの王座へ向けた最終追い切り。栗東CWを軽快なフットワークで駆け抜けた
サトノアラジンの立ち位置は、ここでも明確だった。先行した
ロードガルーダ(6歳1600万下)に並びかけ、そこで我慢を利かせる。余裕を持たせたまま併入しての4F54秒3-38秒7-11秒9。自身の武器である瞬発力を最大限に引き出すための確認作業を終えた。
「いい動きでした。反応が良かったですし、状態は完璧です」。手に残る感触をルメールはストレートに言葉へと変換した。
秋初戦の富士S(2着)は詰めの段階で
ダノンプラチナに先着を許したが、使って型通りに上昇。切れ味の生きる京都であれば、というところまで状態は上がってきている。「上積みはありそうですね。まだかみ合っていない面はありますが、中身がだいぶついてきました。マイルに適性がありますし、京都も大丈夫でしょう」。いいイメージを持って送り出せる、と池江師は話した。
今年に入っての成績は[2・3・0・0]。マイルに軸足を置いて以後は精度の高い末脚を駆使してきた。極上の末脚を発揮し、GIタイトルをつかみ取る。