連覇を狙う
ダノンシャークが栗東坂路で躍動した。併走馬
ダノンブライト(3歳500万下)を目標に、坂の中ほどで鞍上の岩田が合図を送ると瞬時に呼応、降雨の影響で決して馬場状態がいいとは言えなかった中での4F52秒6-38秒1-12秒0は上々。ゴールではパートナーに2馬身先着した。
「あの馬場でラスト1F12秒0。手応えは楽でしたし、ステッキの必要もなかった。
バランスを崩さずに動けましたよ」と岩田は上積みを感じさせるアクションにうなずくと、見届けた大久保師も「申し分のない動きでした」と納得の表情だ。
毎日王冠はこの馬にとって微妙に距離が長い9F戦だったが、勝ち馬に0秒3差の4着。この善戦は精神状態の安定を物語るものだが「折り合いがついたので、あの距離でも対応できましたね。それでも、マイルの方が競馬はしやすい」と指揮官が語れば、岩田も「マイルはこの馬にとってベストだと思う」と力を込める。
06、07年のダイワメジャー以来8年ぶり6頭目のマイルCS連覇へ。「折り合いさえつけば誰にも負けない爆発力がありますから」と岩田。混戦であればあるほど豊富なキャリアと実績は不気味になってくる。