85年の宝塚記念(GI)優勝馬スズカコバン(牡25、平取・稲原牧場生産)が、21日に老衰のために富良野市の江見洋一牧場で死亡していたことが分かった。
スズカコバンは、父マルゼンスキー、母サリュウコバン(その父ネヴァービート)という血統。伯父に70年天皇賞・春を制したリキエイカンがいる。82年、栗東・小林稔厩舎からデビュー。2戦目の新馬戦で勝ち上がり、伏兵視された83年日本ダービーはミスターシービーの10着だったが、秋になって神戸新聞杯を快勝。一躍主役の座に踊り出た。その後も勝ち切れないまでもレースが続いたが、、4歳時の京都大賞典(GII)を快勝し、5歳時にはシンボリルドルフが出走を取り消した宝塚記念でGI初制覇。86年の天皇賞・秋(GI)7着を最後に現役を引退した。通算成績34戦7勝(重賞4勝)。
種牡馬となって交流重賞で活躍したデュークグランプリや、道営競馬で2年連続年度代表馬に輝いたササノコバンらを輩出していた。00年に種牡馬を引退し、余生を過ごしていた。