23日、園田競馬場で行われた兵庫ジュニアグランプリ(2歳、交流GIII・ダート1400m、1着賞金2200万円)は、五十嵐冬樹騎手騎乗の5番人気モエレソーブラッズ(牡2、北海道・堂山芳則厩舎)が、好位追走から直線抜け出し、6番人気ジョイーレに3馬身差をつけて快勝。勝ちタイムは1分30秒5(良)。さらにクビ差の3着に圧倒的1番人気(120円)に支持されていたユーワハリケーンが入った。
勝ったモエレソーブラッズは、父サンデーサイレンス、母ラークホイッスル(その父Silver Deputy)という血統。全姉に今年のアネモネS(3歳OP)を勝ったペニーホイッスル(牝3、美浦・松山康久厩舎)がいる。03年セレクトセールにて8000万円で落札されていた。今年6月にデビューし、2戦目のルーキーチャレンジ2歳(旭川・ダート1000m)で初勝利。その後はJRAに参戦し、前々走はアドマイヤムーン(牡2、栗東・松田博資厩舎)が勝ったクローバー賞(2歳OP)で3着と好走。前走のすずらん賞(2歳OP)では11着と大敗していたが、今回はそこから巻き返し重賞初制覇となった。通算成績5戦2勝。
勝った五十嵐冬樹騎手、堂山芳則調教師ともに同レースは初勝利。また99年に同レースが始まって以来、初めて地方所属馬が勝ったことになる。