今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2016年01月07日 15:15

次週の日経新春杯に向け6日に追い切ったシュヴァルグラン(撮影日1月6日、撮影:井内 利彰)

 今週の栗東は5日にレースが行われたこともあり、通常全休日となる4日の月曜日も調教が行われている。基本的には6日に追い切りが集中しているが、今週末は3日間開催ということもあって、7日に追い切りを行った馬も多い。

 天気に関しては、5日が夕方から夜にほんの少し降水があった程度で、その他は晴れもしくは曇り。雨が馬場に与えた影響はほとんどない。気温に関しては、雪が降りそうな寒さはなく、この時期にしては暖かい。

【坂路/4F51.9秒】
 6日。一番時計は4F49.9秒のイースターパレード(栗東・平田修厩舎)。4F49秒台はこの1頭だけだが、4F50秒台は2頭もおり、当然4F51秒台も多数。ラスト1Fで11秒台をマークしたのは4頭いて、かなり時計を出しやすい馬場状態だったと推測できる。

 シンザン記念に登録している須貝尚介厩舎の2頭、ロジクライとショウナンアヴィドが併せ馬。テンからかなり速いペースで飛ばしていたが、走りやすい馬場で最後まで止まることはない。ゴール前の状況としては、追われるロジに対して、ショウナンは楽な手応えで先着。決してロジの動きが悪かったわけではなく、ショウナンが抜群の動きを見せたというところだろう。

 7日。一番時計はウエスタンパレード(栗東・西園正都厩舎)とエイシンイースト(栗東・沖芳夫厩舎)の4F50.4秒。4F51秒台の頭数も多く、前日に続いて、時計の出やすい状態だった。

 この日も須貝尚介厩舎の追い切りから。次週愛知杯の出走を予定しているオツウがネオヴァシュランとの併せ馬。前半2Fは標準のラップだったが、後半2Fがかなり速いラップ。オツウが12.5秒から12.0秒だったが、ほぼ馬なり。ネオもかなり動いているが、オツウが素晴らしい走りだったということだろう。

 12月23日、24日の馬場差が「+0.4秒」。今週は全体的に見ても、かなり時計が出やすい状態で昨年末とは違う。よって、6日、7日とも『-0.2秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 少し時計の出にくい状況が続いていたCコースだが、今週、特に7日はその印象がなかった。凍結防止剤が散布されているので、凍ってウッドチップが締まって、走りやすいという状況は考えにくいが、特に馬場中央付近を通ると速い時計が出ていた。

 3連勝でオープン入りを果たしたシュヴァルグラン(栗東・友道康夫厩舎)は次走予定の日経新春杯(1月17日・京都芝2400m)に向けて、6日に追い切っている。マカヒキを追走する内容だったが、最後まで追いつくことができずに見映えとしては決して良くない。時計的にも6F86.5秒、1F13.8秒なので、相手が走ったうんぬんの数字ではなく、人気を背負うのは間違いないだけに、来週の最終追い切りには注目。

 12月23日、24日の馬場差が「+0.3秒」。年末年始もこの馬場差に近い印象だったが、6日と7日に関しては、ある程度時計が出ていた。よって馬場差は両日とも『±0.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は追い切りを確認することができず、普通キャンターで利用する程度。よって、一応の今週の馬場差は6日、7日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は雨が降っていないということもあり、かなりパサついた状態。7日の追い切り時にも埃煙のようなものを確認したので、通常よりは時計が出にくい状況だったと思われる。そんな中でも抜群の動きを見せたのは、新馬のマーキークラブ(栗東・藤岡健一厩舎)。5F63.9秒はまずまずだが、ラスト1Fは11.0秒でまだ余力があった。初戦から勝ち負けというレベルの動きだろう。馬場差は6日、7日とも『-0.5秒』で記録している。(取材・写真:井内 利彰)

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

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