今週の日曜日は、東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(GII)が行われます。
過去10年のアルゼンチン共和国杯は3歳馬が[2-0-2-1]と良績を残していますが、残念ながら今年は出走せず。過去10年のアルゼンチン共和国杯で3歳馬に次いで好成績なのは4歳馬で[5-3-4-22]。5歳以上の馬と比べると勝率、連対率、複勝率はすべて上回っていますので、4歳馬を馬券の中心に据える方が的中する可能性は高くなりそうです。
今年の4歳馬を高く評価した方がいい理由はほかにもあります。それは、今年の芝重賞での4歳馬の成績です。先週までに行われた芝の重賞は58レースあり、そのうちの27レースで4歳馬が勝利を挙げています。また、勝率などを見ても4歳馬は優秀な成績を残していますので、今年の4歳馬のレベルは非常に高いと言えるかもしれません。
3歳馬も先週の天皇賞(秋)で1、2着に入っているようにレベルは高そうですが、先述したように今年のアルゼンチン共和国杯に3歳馬の出走はありません。過去のアルゼンチン共和国杯の傾向や今年の芝重賞での結果、そして3歳馬が不在であることを考えると、ここは4歳馬が主役になる一戦と言えるのではないでしょうか。
そんなアルゼンチン共和国杯で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆ポテンシャルは重賞級
今週のアルゼンチン共和国杯でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ディマイザキッドでした。
週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転し
ディマイザキッドに高評価が与えられました。
ディマイザキッドは4走前のアメジストS(3勝クラス)で勝利しオープン入り。その後の3戦は4着以下に敗れていますが、3走前の新潟大賞典(GIII)での8着は、戦前のコメントで陣営が完調手前であることを指摘していましたので参考外と言えます。
2走前の函館記念(GIII)での4着は速い流れでついていくのに苦労したようですし、しっかりと脚を溜められなかったことが敗因と言えます。前走の毎日王冠(GII)は前残りの流れを上がり最速の末脚で差し込んで4着。馬券圏内には入れませんでしたが、直線での脚には見どころがありましたし、着順以上に評価できる一戦だったように思います。
今回は初めての芝2500mになりますが、折り合いを欠くタイプではないので対応は可能なはず。また、24年11月のオリエンタル賞(2勝クラス)で騎乗したムーア騎手は、レース後に「将来的には距離が長くなっても保ちそう」と話していましたので、この距離がマイナスになることはなさそうです。
まだ重賞勝ちの実績がない馬ではありますが、昨年の共同通信杯(GIII)では
ジャスティンミラノや
ジャンタルマンタルといった同世代の
トップレベルの馬と差のない競馬をしていますし、ここに入っても十分に通用するポテンシャルを秘めています。
ディマイザキッドは過去10年のアルゼンチン共和国杯で良績を残す4歳馬でもありますし、このレースで重賞初制覇を期待したいところです。