川崎競馬場でのひな祭りデビューが決まった藤田菜七子騎手(撮影:佐々木祥恵)
3月3日(木)、川崎競馬場でのひな祭りデビューが決まった藤田菜七子騎手。25日(木)には、川崎競馬10Rのマーチスター賞(ダ1600m)で手綱を取るレガリアシチー(牡6・美浦・根本康広)の追い切りにも騎乗。中央競馬では16年振りの女性騎手とあって、多くの報道陣が見守る中、藤田騎手を背にしたレガリアシチーがウッドチップコースを単走で駆け抜けて行った。
前日の新人騎手ムチ贈呈式では「デビューが間近に迫ってきて緊張しています」と語っていた藤田騎手だが、ここ最近の取材攻勢に師匠である根本康広調教師からも「(藤田騎手は)少しナーバスになっています」という言葉が漏れている。ただ無事追い切りを終えた馬上の藤田騎手からは、笑顔ものぞいていた。
「先週より良いと、一緒に見ていたオーナーも言っていました。僕もジョッキー時代に、川崎や浦和、水沢など地方競馬でも騎乗経験があります。確かに中央よりは乗りづらいですけど、同じ競馬場ですからね。レース前にアドバイスはしますよ。レースよりも返し馬に気をつけるようにとね。
レガリアシチーは、競馬に行くとテンションが高くなるので、その辺がどうかですね。馬が空気を読んでくれれば良いんですけど(笑)。でもあの馬は空気読まないだろうな(笑)。結果が良ければ一番良いですけど、まずは無事にですね。オーナーサイドが快く乗せてくださいましたし、その恩返しができればと思っています」
デビューを控えて多忙の藤田騎手に替わって、根本調教師が追い切り後にコメントを残した。
3日は10Rのレガリアシチーの他に、まだ確定していないものの、4Rシンフォニーヒルズ(牝9・川崎・河津裕昭)、5Rミスターナインワン(牡7・浦和・牛房榮吉)、12Rポッドライジング(牡4・川崎・八木正喜)に騎乗予定となっている。
(取材・写真:佐々木祥恵)