中間はなるべく力ませないよう、終いを伸ばす稽古をしているクードラパン(撮影:佐々木祥恵)
阪神競馬場で行われる桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(GII・芝1400m)と、中山競馬場で行われる古馬牝馬によるハンデ戦、中山牝馬S(GIII・芝1800m)の1週前情報。
〔フィリーズレビュー〕
■クードラパン(牝3・美浦・久保田貴士)について、久保田調教師。
「今週(3/2)は、田辺騎手が乗って反応を見る形の追い切りでしたが、以前と比べると少しずつしっかりしてきました。一戦ごとに体も増えていますし、成長していると思います。精神面でもだいぶ扱いやすくなってきました。1600mで正攻法の競馬をしてきましたが、今回は1400mに距離が短縮されますし、終い脚を使うような競馬をと考えています。
追ってからの反応がほしいですし、中間はなるべく力ませないように終いを伸ばす稽古をしていますので、そのあたりがレースで生きてくれればと思います。阪神JFの時も輸送は問題なかったですし、そのあたりは頼もしいですね。あとはこれまでと違う競馬をして、終いにどれだけ脚を使えるかですね」
〔中山牝馬S〕
■シュンドルボン(牝5・美浦・矢野英一)について、矢野調教師。
「今日(3/3)は5ハロンから長めに行きました。僕が乗っていた馬が先行して、シュンドルボンは後ろからの形でしたが、道中も良い感じでしたし、僕の馬はあっという間に抜き去られました。前走(愛知杯・GIII・8着)は、積極的に行き過ぎた感がありますね。以前は右回りでモタれていたこともありますが、今は力もついてきていますし、大丈夫だと思います。今回は吉田豊騎手に乗り替わりますが、以前にも乗っていますし、うまく誘導してくれることを期待します。牝馬同士なら、重賞でもやれると思うんですけどね」
■レイヌドネージュ(牝6・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「今日(3/3)の追い切りは良い動きでしたし、上がってきてからもケロッとしていました。前走(愛知杯・5着)は坂を上がってきてからも、良い脚を使ってくれましたね。前走後はリフレッシュ放牧に出しました。体重も前走とさほど変わりないと思います。2走前に中山で勝った時(美浦S・1600万下)は流れが向いたこともあると思いますが、時計もまずまずでしたし、評価できる内容でした。マイペースで運んで終いの脚を生かすのがこの馬の形なので、今回も展開ひとつでしょう」
■アルマディヴァン(牝6・美浦・高橋文雅)について、高橋調教師。
「前走(愛知杯・9着)後、放牧に出しました。これまでのパターンではあまり緩めなかったのですが、今回は1回緩めて作り直しました。そこから上げていってまだ調整過程ですが、今日(3/3)は長めからやれましたので、これで変わってくれると思います。小回りの中山や福島なら、1800mも対応してくれると思います。横山(典)騎手が、今回2回目の騎乗というのも大きいですね」
(取材・写真:佐々木祥恵)