11日、阪神競馬場で行われた鳴尾記念(GIII・芝2000m)は、吉田豊騎手騎乗の10番人気
メジロマントル(牡8、美浦・大久保洋吉厩舎)がスタート直後から先手を奪うと、直線追い込んだ7番人気
カンファーベストに2.1/2馬身差をつけて優勝。勝ちタイムは2分01秒6(良)。さらにクビ差の3着には5番人気
キョウワスプレンダが入った。
勝った
メジロマントルは、父ヘクタープロテクター、母はJRA・3勝の
メジロティファニー(その父モガミ)という血統。叔母には98、99年エリザベス女王杯(GI)などGI・5勝の
メジロドーベルがいる。00年4月に美浦・大久保洋吉厩舎からデビュー。9戦して勝ち星を挙げられず、02年6月に高崎・法理勝弘厩舎に転厩。3戦目に初勝利を挙げると、11月に、大久保洋吉厩舎に再転入。転厩直後は苦戦が続いたが、6戦目に中央初勝利を挙げると、1戦挟んだ後4連勝を飾り、続く04年七夕賞では1番人気に推されたが、5着に敗れた。続く準オープンを勝ち、朝日チャレンジC(GIII)でも3着と好走。その後は、前走福島記念(GIII-10着)まで5戦して、いずれも凡走していたが、今回8歳での重賞初制覇となった。通算成績35戦8勝(うち地方8戦1勝)。
鞍上の吉田豊騎手は同レース初制覇。管理する大久保洋吉調教師は86年
ロンスパーク以来2度目の勝利。吉田豊騎手は、今年のJRA重賞初勝利で、通算18勝目。大久保洋吉調教師は、
メジロベイシンガーで制した新潟ジャンプS(J・GIII)に続き今年2勝目で通算35勝目となった。