厩舎の先輩・ノンコノユメに続いてのユニコーンS制覇を狙うグレンツェント(撮影:佐々木祥恵)
ユニコーンS(GIII・3歳OP・ダ1600m)に出走するグレンツェント(牡3・美浦・加藤征弘)が、ウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。追い切り後の加藤調教師のコメント。
「前走の青竜S(OP・1着)はいつもより前の位置取りで追いかけられる形の競馬になりましたが、勝負根性でしのいでくれました。前走後は少しイライラした仕草を見せていましたし、ノーザンファーム天栄に放牧に出しました。こちらでは先週、今週と、長めからいつも通りしっかりと追い切っています。今日もじっくり息を作る調整でした。派手な動きをするタイプではないので物足りなく見えるかもしれませんが、この馬なりにしっかり動けていました。状態も良いと思います。
毎回終いの脚をしっかり使ってくれて、そのあたりがノンコノユメと似ています。前走は初めての東京コースでしたが上手に走ってくれましたし、今回は2回目なのでさらにうまく走ってくれるでしょう。ペース次第ですが、前走のように前めの位置でも競馬ができますし、控える競馬もできます。そのあたりは、ジョッキーが判断してくれるでしょう」
なおストロングバローズ(牡3・美浦・堀宣行)は、明日木曜日(6/16)に追い切る。
また前走の青竜Sでグレンツェントのハナ差の2着と惜敗したアルーアキャロル(牡3・美浦・新開幸一)は、トモに疲れが出たために同レースを回避することとなった。
「ここで無理をせずに大事にしていきたいので、回避をすることにしました。近々、ノーザンファーム天栄に放牧に出します。夏は得意ではないですし、秋に備えます」と管理する新開調教師。
(取材・写真:佐々木祥恵)