最終追い切りでここまで時計を出してきたことが、順調な証と言えるキタサンブラック(撮影:井内利彰)
昨年の菊花賞、そして今年の天皇賞(春)を勝ち、ファン投票を堂々の1位で宝塚記念(6月26日・阪神芝2200m)の出走を予定しているキタサンブラック(栗東・清水久詞厩舎)。今朝22日はレースに向けた最終追い切りを朝一番のCWで行っている。
いつも通り、黒岩悠騎手(レースは武豊騎手が騎乗)が跨って、クールヤシャマルを追走。前半からある程度速いラップを持続して、4コーナーから更に加速。直線は内を回ったので、あっさり前を交わすと思われたが、相手も渋太く、最後まで馬体が並んだままゴール。
時計は6F81.9〜5F67.5〜4F53.1〜3F38.8〜1F12.4秒とこの馬にしては少し遅く感じられるが、栗東は前日から深夜までかなりの雨量。先週よりも時計を要する馬場だったことは間違いないだけに、数字はこんなものだろう。併せ馬では並んで相手をちぎるほどの瞬発力がある馬ではなく、見映えしなくても問題ない。むしろ最終追い切りもここまで時計を出してきたという点が順調な証だろう。
(取材・写真:井内利彰)