レーヌミノル(右)とのたたき合いを制したモンドキャンノ
「京王杯2歳S・G2」(5日、東京)
フランスの名手に導かれ、3番人気の
モンドキャンノが出世街道に乗った。
大外13番枠から中団に取り付くと、直線では迷わず外へ。鞍上の
ゴーサインに応え、先に抜け出していた小倉2歳Sの覇者を残り100メートルでキッチリとらえた。1番人気で2着に敗れた函館2歳Sのうっぷんを晴らし、初の重賞タイトルを獲得した。
引き揚げてきたルメールは「ごっつぁんです!」とご機嫌だ。折り合いに苦労する馬をピタリと折り合わせた手腕が光る。「最初は少し引っ掛かったが、馬の後ろに付けたら4角では
リラックスできた。息が入った分、直線に向いてからの伸びは良かったね」と満足そうに振り返った。
「最後の1Fで勝てると思いました。ホッとしました」と安田師は、14年6月のユニコーンS(
レッドアルヴィス)以来、2年4カ月半ぶりのJRA重賞Vに笑みを浮かべる。
さあ、次は朝日杯FS(12月18日・阪神)でG1獲りにチャレンジだ。「東京の1400メートルをこなしてくれたんだから、(G1に)行かないと」と指揮官が気を引き締めれば、鞍上は「もう少し
リラックスできればマイルも大丈夫」とうなずいた。未知の距離を克服した先に、2歳王者の頂が待っている。