5日、中山競馬場で行われた中山金杯(GIII・芝2000m)は、柴山雄一騎手騎乗の7番人気
ヴィータローザ(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)が中団からレースを進め、4角手前で追っ付けながらも直線では馬群を割って進出、猛追する6番人気
アサカディフィートの追撃をハナ差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分59分4(良)。さらにクビ差の3着には9番人気
カナハラドラゴンが入り、1番人気
キングストレイルは6着に敗れた。
勝った
ヴィータローザは、父サンデーサイレンス、母ローザネイ(その父Lyphard)という血統。半姉に95年デイリー杯3歳S(GII)を制した
ロゼカラー、全兄に02年オールカマー(GII)などJRA重賞5勝を挙げて種牡馬入りしたロサードなどがいる、橋口厩舎ゆかりの血統馬。02年9月にデビューし、8戦目で初勝利。続く条件戦で2勝目を挙げ、7月ラジオたんぱ賞(GIII)で重賞初制覇を飾った。2ヶ月の休養を挟んで挑んだセントライト記念(GII)でも快勝し重賞連勝。菊花賞(GI)では7着に敗れたが、04年4月の大阪-ハンブルクC(OP)で久々の勝利を挙げた。その後、05年金鯱賞(GII)でザッツザプレンティの2着など、あと一歩の競馬が続き、前走の京阪杯(GIII)でも9着。今回、1年8ヶ月ぶりの勝利で重賞3勝目、通算成績は31戦6勝となった。
鞍上の柴山雄一騎手は、昨年12月の中日新聞杯(GIII)に続く2勝目。管理する橋口弘次郎調教師は同レース初制覇で、JRA重賞は、昨年末にハーツクライで制した有馬記念(GI)に続き通算61勝目となった(うちGI・5勝)。