昨年の阪神牝馬特別(GII)で有終の美を飾った{horse=2000107542:アドマイヤグルーヴ}(牝6)が4日に現役登録を抹消し、7日、生まれ故郷の早来町ノーザンファームに戻ってきた。今年度の配合はまだ未定だが、4世代連続の期待が寄せられている。
同馬は、父サンデーサイレンス、母が96年オークス、97年天皇賞・秋(共にGI)を制すなど重賞7勝を挙げたエアグルーヴ(その父トニービン)という血統。祖母は83年オークスの覇者ダイナカールで、全弟にJRA現3勝のサムライハート(牡4、栗東・伊藤雄二厩舎)、全妹に同じくJRA現3勝イントゥザグルーヴ(牝5、栗東・伊藤雄二厩舎)がいる。エアグルーヴの初仔として注目を集め、00年セレクトセールにて牝馬国内最高価格となる2億3000万円で落札。馬名「アドマイヤグルーヴ」は一般公募により決定された。
02年11月にデビュー戦で初勝利。翌年は、桜花賞、オークス、秋華賞(いずれもGI)と全て1番人気に支持されながら3、7、2着に敗れたが、4度目のGI挑戦となったエリザベス女王杯(GI)で悲願のGI初制覇を達成。母エアグルーヴ、祖母ダイナカールとともに牝系だけの親仔3代連続GI優勝という偉業を成し遂げた。04年はマーメイドS(GIII)を3馬身差で完勝。11月のエリザベス女王杯では、メジロドーベル以来となる史上2頭目の連覇を成し遂げ、同年の最優秀古牝馬に選出された。昨年は結果を出せず、3連覇を懸けて臨んだエリザベス女王杯も3着と惜敗。しかし、引退レースとなった阪神牝馬Sで見事に有終の美を飾っていた。通算成績21戦8勝(重賞5勝)。
なお、16日にはアドマイヤドン、アドマイヤマックス、アドマイヤグルーヴの合同引退記念パーティーが、ノーザンホースパークで行われる。