今週の日曜日は、東京競馬場で府中牝馬ステークス(GIII・芝1800m)が行われます。
昨年まではエリザベス女王杯の前哨戦として秋の東京で開催されていた本競走。今年はマーメイドSの条件を引き継ぐ形で、6月の東京に舞台を移して行われます。
ここでは15年以降に6月の東京芝1800mで開催された重賞(計10レース)を対象に傾向を探っていきたいと思います。
データ対象の10レースを見ると、前走4角10番手以内の馬が9勝2着8回3着10回と良績を残しています。実際のレースでも4角10番手以内の馬が結果を残していますので、前走で同じような競馬をしている馬に分があると言えそうです。
東京は直線の長いコースで追い込み馬でもチャンスがありそうに思えますが、データ対象の10レースに限れば4角である程度の位置につけていることが好走条件のひとつになってきそうです。
ほかでは血統面にも顕著な傾向が見受けられました。データ対象の10レースでは父サンデーサイレンス系が5勝2着6回3着6回と結果を残しています。長い直線が設けられている東京は瞬発力が要求される舞台ですので、そのコース特性が父サンデーサイレンス系の馬には合っているため、このような傾向になっていると考えられます。
今年の府中牝馬Sでも前走4角での位置取りや父系に注目し予想を組み立てるのもいいかもしれません。
「人気馬を素直に信頼して良いかわからない」、「穴をあけそうな人気薄の馬が知りたい」。そんな時に役立つのが、ケシウマの予想バイブル『パーフェクト消去法』です。過去のデータから導き出した消去法で、あなたの馬券検討をサポートします。
今年の東京で行われた重賞ではオークスで【残った馬】のカムニャックが4番人気で優勝。2着アルマヴェローチェ、3着タガノアビーも【残った馬】で上位を独占しています。さらにヴィクトリアマイルでも【残った馬】のアスコリピチェーノ、クイーンズウォーク、シランケドが上位3頭に入るなど結果を残しています!
今週もケシウマの【残った馬】にご期待ください!
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
父ノーザンダンサー系で前走6番人気以下
[0-0-0-8]複勝率0%
該当馬:セキトバイースト、フィールシンパシー
(過去の該当馬:17年エプソムCデンコウアンジュ3番人気8着)
※特に言及のない限り、データは15年以降に6月の東京芝1800mで開催された重賞(計10レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるセキトバイーストが該当しました。
データ対象の10レースでは父サンデーサイレンス系の馬の活躍が目立つ一方、父ノーザンダンサー系は適性面で劣るためか苦戦傾向となっています。
データ対象の10レースで父ノーザンダンサー系の馬で馬券に絡んだのは、前走で5番人気以内の支持を集めていた馬のみとなっています。前走で人気になるのはそれだけの実績がある実力馬と言えます。適性面に不安を残す父ノーザンダンサー系でも、それを補えるだけの能力があれば好走の可能性は残されるのでしょう。
該当馬に挙げたセキトバイースト前走は8番人気。その前走は人気薄ながら2着に3馬身半差をつけて快勝していますが、過去の傾向を重視すると高い評価は与えにくいところです。
また、前走に関しては馬場状態が味方した印象です。これまでに出走した重賞で3着以内に入ったのは24年のチューリップ賞と同年のローズS。この2レースはどちらも道悪での競馬。そして、前走の都大路Sも道悪で行われていました。
良馬場で出走した重賞では3走前の中山牝馬Sで12着、2走前の福島牝馬Sで10着など大敗が目立ちます。重賞でも通用する能力はありそうですが、それは道悪ならばという条件付きになりそうです。今週末の東京は雨の予報は出ていませんので、今のところ良馬場での開催が見込まれますので、馬場状態も本馬にはマイナスに働きそうな印象です。
快勝した前走が評価されて上位人気になりそうですが、その時は条件が違うことを考えれば、ここは思い切って本馬の評価を割り引くことも必要になってくるのではないでしょうか。
はたして、ケシウマはどんな消去データを提示してくるのか。重賞レースの参考として、公開中の『パーフェクト消去法』を是非お役立てください。