浦和競馬場(天候:晴 馬場:重)で行われたダート
グレード競走の第37回浦和記念(第10競走・JpnII・3歳以上オープン・ダート2000m・1着賞金3500万円)は11頭が出走した。
スタートでは単勝4番人気のJRAの
メイショウヒコボシが出遅れた。浦和の
タマモホルンが先手を取りに出て、単勝1.3倍の1番人気となったJRAの
ケイティブレイブは控えて2番手となった。スタンド前では3番人気のJRAの
クリソライトが3番手となり、差がなく船橋の
サミットストーンと2番人気のJRAの
ストロングサウザーが続き、その後ろに5番人気となった大井の
ハッピースプリントがつけた。
2周目に入ると
ケイティブレイブが動き出して
タマモホルンを交わして先頭に立ち、2度目の3コーナーでは
クリソライトが2番手に上がり、
ハッピースプリントも3番手に上がった。それに対して
ストロングサウザーは後退して4コーナーを迎えた。
最後の直線に入っても
ケイティブレイブの脚色は衰えず、
クリソライト以下を突き放して優勝した。勝ちタイムは2分7秒0。勝利騎手はJRAの武豊。2着は4馬身の差で
クリソライト。
ハッピースプリントが4馬身差の3着となり、後方から追い上げた
メイショウヒコボシが4着。5着は前半逃げた
タマモホルンで、
ストロングサウザーは9着に終わった。
勝った
ケイティブレイブは、父アドマイヤマックス、母ケイティローレル(その父サクラローレル)という血統の牡3歳栗毛馬。JRA栗東・目野哲也厩舎の管理馬。通算成績は15戦5勝(JRAでは11戦2勝)となり、重賞は5月の兵庫チャンピオンシップと10月の白山大賞典に続く3勝目。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ケイティブレイブ武豊騎手
「馬の状態も凄く良かったですし、期待を持って臨みました。他に行く馬がいなければ先手を取ろうと思っていましたが、行く馬がいたので2番手に控えました。それでも落ち着いて走っていましたし、小回りであまり待つよりはと思って動いて行きましたが、最後の4コーナーで後ろを突き放してくれた所で大丈夫かなと思いました。まだ3歳ですし、これからもっと良くなってくるでしょう。僕も浦和で久々に勝てたので嬉しいですね。今週末のジャパンカップでも頑張ります」
目野哲也調教師
「よく走ってくれました。優等生な馬で現状は何も課題はないですし、この
スタイルを崩さずにいければ良いですね。この後の事は馬の様子を見て、オーナーとも相談して決めようと思います」
2着
クリソライト藤井勘一郎騎手
「馬のリズムを大事にして行こう、と考えていました。1周目のホームストレッチで相手はこの馬(
ケイティブレイブ)しかいないな、と思ってマークして行きました。向正面からちょっと手が動きながらの追走でしたが、しぶとく粘ってくれました」
3着
ハッピースプリント吉原寛人騎手
「少し包まれるところがありましたが、そこをクリアしてよく伸びてくれました。収穫のあるレースでしたね。久々に乗りましたが、改めて強さを感じました。前へ前へ行こうとする気持ちがありましたし、今後につながると思います」
(取材:大関隼)