第36回ロジータ記念・S1は19日、川崎競馬場で3歳牝馬13頭(南関東12、岩手1)が2100メートルを争った。2番人気の
ドナギニー(笹川翼騎乗)が直線で抜け出し、
エスカティアに半馬身差をつけて優勝。重賞初制覇を飾った。優勝馬には東京シンデレラマイル・S3(12月30日、大井)、1、2着馬にはクイーン賞・Jpn3(26年2月11日、船橋)への優先出走権が与えられた。
絶好のスタートを切った
ドナギニーは4番手を追走。ごちゃつく中団より前を選び、内、内の経済コースを進んだ。直線に入って1発、2発と鞍上のムチが飛ぶとじりじりと脚を伸ばし、前を行く
エスカティアを半馬身差で見事に差し切った。
これで鞍上の笹川翼はJBCスプリント(
ファーンヒル)、ハイセイコー記念(
ゼーロス)に続く3週連続の重賞制覇。ゴールの瞬間、高々と腕を振り上げた会心のレースに「こうなったらいいなという競馬ができた。直線は『かわしてくれ!』と追ったが、しまいのいい馬なので大丈夫だという感触があった。よくファイトしてくれた」と愛馬の走りに合格点を与えた。
中道啓二調教師は「ようやく芯が入ってきた感じ。まだ1、2段上がりそう」とさらなる飛躍を期待し、次走は「馬の状態を見て」とした。南関東3歳牝馬路線で最後の重賞を制した
ドナギニーの戦いは続く。
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ドナギニー 父
ラブリーデイ、母ポッドジゼル(父ゴールドアリュール)。大井・中道啓二厩舎所属の牝3歳。北海道新ひだか町・下屋敷牧場の生産。通算10戦4勝。総獲得賞金は5149万円。重賞初制覇。馬主は小川真査雄氏。